2009年 4月 16日
犯罪企業
不況を言い訳にして搾取を平然と行う企業が増えているような気がする。
すき屋裁判の意見陳述 を読むと、まともに経営が行われている組織だとはとても思えない。しかもこの会社、訴えた社員を脅すために窃盗事件をでっち上げることまでしている。もちろん不起訴で、逆に幹部が賃金不払いで書類送検されている。
まあ、すき屋は極端な例だと思うが、似たり寄ったりのことをしている企業は少なくない。そして、そういう企業が顧客に提供しているものの質も当然ながらえらく低い。考えれば当たり前である。人件費だけ削減して仕入れだの材料費だのを削減しないと思う方がおかしい。全部過剰なくらい削減してる。結果、トラブルが絶えない。
小泉改革が誤りであったことはこういう膿が噴出することからもよくわかる。今更言っても遅いが。今回の大不況もサブプライム問題が鬼っ子にされているが、そんなのだって頭使えば充分予測できる問題なのに、それを見抜けなくて災禍を招いたのである。運良く首相はやめた後だったけど、路線は受け継がれてたからね。
それはともかく、こういう企業は立ち直れないくらい懲罰的な賠償金を判決するとか、法人格を剥奪するとか、そういう小手先の手でもいいから打たないと長期的には産業が崩壊すると思うんだけどね。
定額給付金をばらまく予算があるんなら、労働環境とか業界慣行を改善しろよ、自民党。そっちの方がよっぽど国民のためだぞ。本当にこの国は与党も野党も官僚も仕事をしないな。
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